正浄寺の雅楽は門徒有志の手により一子相伝の形で伝承してきたもので栃木県と大田原市の指定無形文化財となっています。また、地域の小学生にも雅楽の指導をしており春と秋の彼岸会法要では正浄寺雅楽保存会と小学生の雅楽部によって奏楽されます。

~雅楽とは~

「雅楽」は中国、朝鮮半島、日本の古い音楽で、日本では8世紀初頭から宮中の儀式で行われています。今日、行われている雅楽を大別すると、次の三種に分けられます。

①日本古来の歌舞に基づくもの。神楽、東遊、大和舞、久米歌など。
②大陸(中国、西域、インド)から伝わったものに基づくもの。管弦、舞楽など。
③平安時代の新しい歌曲。朗詠、催馬楽など。

以上の中、正浄寺の雅楽は「②大陸(中国、西域、インド)から伝わったものに基づくもの。管弦、舞楽など。」に属します。楽器は「笙」「篳篥(ひちりき)」「龍笛(横笛)」「鞨鼓」「楽太鼓」「鉦鼓」など独特なものが使われています。代表的な雅楽曲には「越天楽」「五常楽」です。


~正浄寺の雅楽~
これらが佐久山の地へどのように伝わったのか不明ですが、明和2年(1765年)銘のある仙台侯寄進の笙があり、日光東照宮楽人(がくじん)の指導を受けたとの口碑伝承の存在から判断して、江戸時代末期にはすでに存在していたものと考えられます。報恩講(ほうおんこう)及び春秋彼岸会、その他地区内の葬儀や婚礼などにも招待され演奏することもあります。

衣装は狩衣、切袴、立烏帽子を使用しています。各調高い貴族的調べがご門徒の手で伝承されてきた価値は大いなるものです。戦後は宮内庁楽長 東儀文隆師に指導を受けました。

昭和41年7月28日付 大田原市無形文化財指定(第7号)
昭和43年8月27日付 栃木県無形文化財指定(昭和38年栃木県条例第20号)

無形文化財 雅楽
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